管理職
初めて管理職になったら最初の90日でやるべきこと|新任マネージャー完全ガイド
Career Compass編集部
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初めて管理職になったら最初の90日でやるべきこと|新任マネージャー完全ガイド
「ついに管理職になった。でも、最初に何をすればいいか分からない」
「部下との1on1、評価、目標管理……全部一気に始まって不安」
「プレイヤーとしては成果を出してきたけれど、マネージャーとしては自信がない」
初めて管理職になると、肩書きが変わった瞬間から急に仕事の種類が増えます。
これまで自分の成果に集中していればよかった人も、今後は、
チーム目標
メンバー育成
評価
採用
他部署調整
経営への報告
まで責任を持つようになります。
そして新任管理職が最初にやりがちな失敗が、
「とにかく自分が頑張る」
ことです。
プレイヤー時代の成功パターンをそのまま使い、
「自分が一番働けば、チームもついてくる」
と考えてしまう。
しかし、管理職の仕事は、自分一人で成果を出すことではありません。
チームが成果を出せる状態を作ること
です。
この記事では、新任管理職が最初の90日で何をすべきかを、30日・60日・90日の3段階に分けて解説します。
結論|最初の90日は「変える」より「理解する」ことから始める
初めて管理職になると、
「何か成果を出さなければ」
と焦りやすくなります。
しかし、就任直後に組織を大きく変えるのは危険です。
なぜなら、まだ、
チームの歴史
メンバーの強み
暗黙のルール
他部署との関係
本当の課題
を十分理解していないからです。
最初の90日は、
30日:理解する
60日:整える
90日:改善する
という順番がおすすめです。
いきなり改革するのではなく、まずチームを知ることから始めましょう。
0〜30日|まず「理解する」
最初の30日は、観察と対話に使います。
1.チームの目標を理解する
まず確認したいのは、
このチームは何のために存在しているのか
です。
営業なら、
売上
新規顧客
粗利
継続率
人事なら、
採用
定着
組織開発
労務
などです。
さらに、
「会社全体の目標の中で、自部署は何を担っているのか」
まで理解しましょう。
2.上司の期待を確認する
新任管理職が最初にやるべきことの一つが、
自分の上司との期待値合わせ
です。
例えば、
「この3か月で、私に最も期待していることは何でしょうか?」
と聞きます。
さらに、
売上
組織改善
採用
メンバー育成
など、優先順位も確認します。
ここが曖昧だと、
自分は「組織改善」を頑張った。
上司は「数字達成」を期待していた。
というズレが起きます。
3.メンバー全員と1on1する
最初の30日で、可能なら全員と個別に話しましょう。
聞きたいのは、
今の仕事
強み
困っていること
今後やりたいこと
チームの課題
です。
例えば、
「今の仕事で一番うまくいっていることは?」
「今、一番困っていることは?」
「このチームで変えた方がいいと思うことは?」
と聞きます。
ここでは、すぐに答えを出す必要はありません。
まず理解すること
が目的です。
4.数字を見る
管理職になったら、
自分の数字ではなく、
チームの数字
を見ます。
例えば営業なら、
売上
商談数
成約率
単価
パイプライン
人事なら、
採用人数
選考通過率
承諾率
離職率
です。
まず現状を把握します。
5.会議を観察する
既存の会議をすぐ変える必要はありません。
まず、
何のための会議か
誰が話しているか
意思決定できているか
無駄がないか
を観察します。
最初の30日でやってはいけないこと
前任者を否定する
「今までのやり方は全部ダメ」
と言うと、メンバーの信頼を失いやすくなります。
全部自分で決める
新任管理職ほど、
「決断しなければ」
と思います。
しかし、状況を知らない段階では判断を急がない方がよいこともあります。
いきなり制度やルールを変える
まず本当に問題なのかを確認しましょう。
31〜60日|チームを「整える」
次の30日は、運営の基本を整えます。
1.目標を明確にする
メンバー全員が、
何を達成すればいいか
理解できる状態にします。
例えば、
チーム目標:
売上1億円
だけではなく、
商談数
成約率
単価
まで分解します。
2.役割を明確にする
チームでよく起きる問題の一つが、
「誰がやるか分からない」
です。
例えば、
顧客対応
新人育成
レポート
プロジェクト
について、責任者を明確にします。
3.1on1の頻度を決める
例えば、
隔週30分
などです。
1on1では、
業務
成長
困りごと
キャリア
を話します。
重要なのは、
進捗確認だけにしないこと
です。
4.会議を整理する
会議が多すぎる場合は見直します。
例えば、
毎日1時間会議
↓
週2回30分
など。
会議は、
情報共有
と
意思決定
を分けるだけでも効率が上がります。
5.業務を任せる
新任管理職が最も苦労するところです。
自分でやった方が早い。
でも、それではチームが育ちません。
少しずつ、
資料作成
顧客対応
プロジェクト
などを任せます。
「仕事を任せる」ときの基本
おすすめは、
ゴール・期限・権限
の3つを伝えることです。
例えば、
「来週金曜日までに、営業資料の改善案を3案作ってください。構成は自由です。ただし、顧客ヒアリング結果は必ず反映してください」
という形です。
細かくやり方を指示しすぎないことも重要です。
61〜90日|改善を始める
最初の2か月でチームが見えてきたら、改善へ進みます。
1.一番大きな課題を1つ選ぶ
例えば、
商談数不足
新人育成が遅い
会議が多い
業務が属人化
離職が多い
です。
全部一度に変えようとしないことが重要です。
一番大きな課題を一つ
選びます。
2.原因を分解する
例えば、
「新人が育たない」
という問題なら、
教育資料がない
OJT担当が決まっていない
フィードバックが少ない
目標が曖昧
など、原因を分けます。
3.小さく改善する
例えば、
新人育成なら、
オンボーディング資料を作る
毎週レビューする
30日目の目標を決める
などです。
大きな制度改革より、
小さく試す
ことをおすすめします。
新任管理職が最初に作るべき5つの仕組み
1.チーム目標
何を達成するか。
2.1on1
メンバーとの対話。
3.定例会議
チームの意思決定。
4.KPI
数字を見る仕組み。
5.フィードバック
成長を支援する仕組み。
これだけでも、チーム運営はかなり安定します。
管理職になったら「仕事を減らす」
新任管理職は、仕事が増える一方になりがちです。
プレイヤー業務
+
管理職業務
になるからです。
しかし、管理職になるなら、
プレイヤー業務を減らす
必要があります。
例えば、
今まで100%営業。
↓
管理職後:
営業40%
マネジメント60%
などです。
会社や役割によって違いますが、
「全部自分でやる」
状態を避けましょう。
プレイングマネージャーの注意点
日本企業では、プレイングマネージャーになることも多いです。
この場合、重要なのは、
自分のプレイヤー成果だけを優先しないこと
です。
例えば、
自分の営業目標120%。
しかしチームは80%。
なら、管理職としては成功とは言いにくいでしょう。
自分の数字を多少落としてでも、
チーム全体を改善する必要がある場面があります。
新任管理職がやりがちな7つの失敗
1.自分が一番働く
結果、メンバーが育ちません。
2.細かく管理しすぎる
マイクロマネジメントになります。
3.全員に好かれようとする
必要なフィードバックができなくなります。
4.優秀な人だけを見る
苦戦しているメンバーへの支援も必要です。
5.会議を増やす
管理したい気持ちから会議を増やしてしまいます。
6.全部すぐ変える
組織に反発が生まれます。
7.上司へ相談しない
初めての管理職ほど、上司を使いましょう。
1on1で聞きたい5つの質問
新任管理職なら、まずこれで十分です。
1
「最近、一番うまくいっていることは?」
2
「困っていることは?」
3
「私にサポートしてほしいことは?」
4
「もっとやってみたい仕事は?」
5
「チームで改善した方がいいことは?」
聞いたら、必ずメモします。
部下にフィードバックするときの基本
おすすめは、
事実 → 影響 → 次の行動
です。
例えば、
「今回の資料は提出が2日遅れました。そのため顧客確認が後ろ倒しになりました。次回は前日に進捗を共有してください」
人格ではなく行動へ伝えます。
「部下が動かない」ときに考える4つの原因
部下が期待通りに動かないと、
「やる気がない」
と考えがちです。
しかし、原因は別にあるかもしれません。
1.分からない
やり方を理解していない。
2.できない
スキルが不足している。
3.優先順位が違う
何を優先すべきか分かっていない。
4.納得していない
目的を理解していない。
原因によって対応は変わります。
人事の視点|新任管理職で最も危険なのは「孤立すること」
管理職になると、
部下には相談できない。
上司にも弱みを見せたくない。
となり、孤立する人がいます。
しかし、これは危険です。
管理職にも、
上司
他の管理職
人事
メンター
など、相談相手が必要です。
困ったら早めに相談しましょう。
新任管理職の90日ロードマップ
Day1〜30
理解
上司期待確認
メンバー1on1
数字確認
会議観察
チーム課題把握
Day31〜60
整備
目標明確化
役割整理
1on1設定
会議整理
業務委任
Day61〜90
改善
課題を1つ選ぶ
原因分析
改善施策実施
KPI確認
振り返り
Career Compass式「90日チェックリスト」
最初の30日
上司の期待を確認した
全メンバーと1on1した
チーム目標を理解した
KPIを把握した
会議を観察した
60日まで
メンバーの役割を整理した
1on1の頻度を決めた
チーム会議を整理した
一部の仕事を委任した
メンバーごとの課題を把握した
90日まで
チームの最大課題を一つ決めた
改善施策を実行した
KPIで効果を確認した
上司へ進捗を共有した
次の90日の課題を決めた
90日後に自分へ聞く5つの質問
1
チームの目標を全員が説明できるか。
2
各メンバーの強みと課題を理解しているか。
3
自分しかできない仕事は減ったか。
4
チームの問題を一つ改善できたか。
5
次の90日で何を変えるか明確か。
全部「はい」でなくても問題ありません。
大切なのは、管理職として学び続けることです。
よくある質問
Q1. 新任管理職は最初に何をすべきですか?
まず上司の期待、チーム目標、メンバー、数字を理解することをおすすめします。いきなり大きな改革をする必要はありません。
Q2. 1on1は毎週やるべきですか?
チーム人数や状況によって異なります。週1、隔週など、継続できる頻度を決めることが重要です。
Q3. 部下が自分より年上の場合はどうすればいいですか?
年齢ではなく役割の違いとして考えます。相手の経験を尊重しながら、期待役割と目標を明確にしましょう。
Q4. プレイヤー業務はどのくらい減らすべきですか?
会社やチームによって異なります。重要なのは、管理職業務をする時間が確保されているかです。
Q5. 部下に嫌われるのが怖いです。
全員に好かれることより、公平で一貫した判断を行うことが重要です。必要なフィードバックも敬意を持って伝えましょう。
Q6. 最初の3か月で成果が出なくても大丈夫ですか?
大きな成果が出ないこともあります。まず状況を理解し、改善できる仕組みを作ることが重要です。
まとめ|最初の90日は「自分が成果を出す」から「チームが成果を出す」への移行期間
初めて管理職になると、
「何か結果を出さなければ」
と焦ります。
しかし、最初の90日で最も重要なのは、
チームを理解し、成果が出る仕組みを作ること
です。
最初の30日は、
理解する。
次の30日は、
整える。
最後の30日は、
改善する。
そして、プレイヤー時代の
「自分がやる」
から、
管理職としての
「人と仕組みを通じて成果を出す」
へ仕事のやり方を変えていきましょう。
優秀な管理職とは、何でも自分でできる人ではありません。
自分がいなくても、チームが前へ進める状態を作れる人
です。
最初から完璧である必要はありません。
90日かけて、自分なりのマネジメントを作っていきましょう。
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次の記事では、新任管理職が特につまずきやすい1on1について、目的・進め方・質問例をそのまま使える形で解説します。
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